PPAP以来の大バズり。西山ダディダディが世界中でトレンドに。なぜ、NBA選手にも届いているのか?

六本木にある会員制バー「ギフト六本木」にて、投稿されたとある1本の動画「西山ダディダディ」が世界中でトレンドになり、日本では地上波で取り上げられ、世界ではNBA選手が真似をしたり、HIP HOPにも進出するなど、世界中を巻き込んだ社会現象が起こっています。
TikTokでは、このアカウントだけでも3億回再生を超えています。その他のユーザーが投稿しているのも合わせると数十億再生です。
この西山ダディダディは、リズムに合わせて色んな人が即興でダンスしていくもので、これが日本でバズり、海外にもかなりウケているのです。1度見ると中毒性があって見続けてしまうのですが、ぜひ1度下の画像をタップして見て見てください!(こちらのリンクからでも見れます!https://vt.tiktok.com/ZSMgHLecS/)

1度聞くと脳から抜けないなんとも言えないリズム感だったことがわかると思います。(それだけでも分かれば一旦はOKです!!)
日本発のリズムネタがここまで海外にウケているのは、ピコ太郎による「PPAP」くらいです。2016年投稿のYouTube動画は2025年2月時点で1億7千万再生を記録しています。
まさにピコ太郎超えをしているそんな西山ダディダディについて、真剣に解説していきます!
西山ダディダディの起源
竹内ダディダディが起源
元は2020年頃に流行った「竹内ダディダディ」で、オマージュしたものになります。「竹内ダディダディ どすこいわっしょい ピーポーピーポー」と書くと聞いたことがある人も多いのでは??胸を張って腕をV字型に折り曲げてリズムにのるのが当時流行っていました。
これをそのままオマージュして、竹内→西山にしたことで世界中でバズっています。単純に名前だけが要因なのかと言われればそうではありません。
TikTokにおけるトレンドになる方法が数年前とは異なっており、一般ユーザーをも巻き込んだコンテンツがトレンドとなる傾向があります。
このnoteの連載を読んでくださっている方は既知の情報かもしれませんが、トレンドになるフローは、ダンスが流行る→BGMで使われる→派生系が出てくる→海外でバズるです。なので、誰かが機転を効かせて「こういうのも面白いんじゃね??」とアレンジを加えてくれるとそこから一気にまた再燃し、それがぐるぐる回るとやがて大きなトレンドになるのです。
西山ダディダディが日本で流行った理由
高校生が真似をし始める
最近では、いかに高校生たちにハマるかということが大切な指標となっています。高校生たちはその場のノリでTikTokを撮るので、ここに選ばれるコンテンツなのかということが重要です。
※高校生にハマる秘訣は詳しくはこちらに書いてますのでぜひご覧ください!
比較的にこの西山ダディダディは高校生たちがノリで「あれやろうよ」となりやすいコンテンツです。なぜなら一定のリズム感で適当にやっても問題なし、カメラは固定で撮影できる、複数人でわちゃわちゃできるという3拍子が揃っているからです。
この高校生たちからトレンドが広がっていき、インフルエンサーやフォロワーが多いアカウントなどが投稿し始め、TikTokを始めたてのユーザーもここに参入してきたことで瞬く間に日本中に広まっていきました。
地上波に取り上げられ、野球選手にも取り上げられる
地上波は、TBSの情報7daysニュースキャスターにも取り上げられていました。ここで一気にお茶の間にも西山ダディダディの存在が広まりました。
また、横浜DeNAベイスターズの牧秀吾選手も公式TikTokでダンス動画をアップするなど、日本国内でも再度話題になりました。https://vt.tiktok.com/ZSMeErqNb/

高校生がアレンジし始める
西山ダディダディがもっとポップになってアレンジされています。先ほども述べましたが、バズるコンテンツの法則として、ダンスがバズる→BGMに使われる→派生系が出てくるの3段階で構成されます。
ここでは派生系が出てくるの段階なので、さらに派生系生まれ、最後のバズを起こします。この派生系では、837万再生を獲得できています。https://vt.tiktok.com/ZSM231QMs/

西山ダディダディが海外で流行った理由
Japanese Danceとして話題に
海外では「#JapaneseDance」というハッシュタグで広がりました。「日本人は日本のクラブでみんなこれ踊っているんだよね」と勝手に勘違いされて急速に広まっていました(笑)
ギフト六本木の音源だけでなく、無関係の音源でもこのようなダンスを踊っていることからミーム化していました。もう完全に1つの流行りの音源として使用されていたことが伺えると思います。https://vt.tiktok.com/ZS6bDXHH3/

現地(六本木)に足を運ぶ人が続出
海外で流行している西山ダディダディを一眼見ようと、トレンドの発信源である会員制バー「ギフト六本木」に足を運んで、視聴者とダンスする動画が一時期トレンドになっていました。
改めてすごいですよね(笑)TikTokがグローバルマーケティングに欠かせないプロモーション方法だということをお分かりいただけたと思います。https://vt.tiktok.com/ZS6nadAj8/

NBA選手が投稿
NBA選手、コール・アンソニーが試合前に踊ったことから、アメリカでは再度トレンドになりました。日本発のトレンドがNBAにも上陸するというTikTokの拡散力の強さが分かる事例です。

HIP HOPの曲になる
そして現在。なんとHIP HOPの曲になりました(笑)バズりすぎてついにサンプリングされました(笑)

許可されてるのかどうかは定かではないですが、本家の西山ダディダディをちゃんとオマージュしている感じがめちゃめちゃ面白いです。
飲み屋のコールのノリがまさかここまで広がるとはご本人たちも思っていなかったでしょう(笑)
今後の展開
HIP HOPのこの楽曲が音源となり、さらに多くの人がオマージュし始めると予想します。また、クラブでこの曲が使われ始め、その動画がTikTokにアップされることでクラブが激混みするでしょう。
今やただの飲み屋のコールではなくなった西山ダディダディ。PPAPの時のように世界中の人が知っているコンテンツになりました。
海外の人とコミュニケーションを取るときにも共通の話題として使えると思います!
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